亜麻色の髪の乙女
8月のサロン・コンサートでは、『フランス印象派絵画の響き』を目指して、オール・ドビュッシーでプログラムを考えています。
演奏予定の「亜麻色の髪の乙女」は、19世紀の印象派詩人ル・コント・ド・リルの詩《亜麻色の髪の乙女》にインスパイアされて、ドビュッシーが作曲したと云われており、詩の中ので何度も繰り返される
夏の明るい太陽の下で
ひばりとともに
愛の天使が歌った
という一節から、さわやかな朝の光や、眩しい夏の日差しの色彩感を感じとることが出来ます。
ピアノで表現するならば、冒頭の3小節を弾く前に、ダンパーペダルを踏んで弦を解放することで、澄んだ音色を表現することが出来ます。
この《亜麻色の髪の乙女》の詩の内容は、男性が乙女に片思いのまま、結局気持ちを伝えられずに終わるのですが、そんなもどかしさもドビュッシーは巧みに和声進行に投影させて、曲に表現していますョ。
サロン・コンサートでは、連弾アレンジでこの曲をご紹介する予定です。
どうぞお楽しみに!
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